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張大興総領事、五島市を訪問
2022-06-21 08:34

 6月6日、張大興総領事は五島市を訪問し、久保実副市長、松尾信哉長崎県五島振興局局長と会見した。その後、故久保勘一前長崎県知事のお墓に献花し、銅像の前で追悼した。

 久保副市長、松尾局長との会見時、張総領事は久保副市長を介して今回会見が叶わなかった野口市太郎市長に向け、五島市の心温まるおもてなしに心から感謝の意を表し、続いて次のように述べた。五島市は、長崎県の中でも中国大陸から距離的に最も近い場所であり、中日友好事業に大きく貢献された久保勘一前知事の故郷でもある。五島市における対中交流の歴史は非常に深く、中日友好の歴史に多くの足跡を残した。今年は中日国交正常化50周年を迎える節目であり、両国が共に記念すべき重要な年である。今後も総領事館は長崎県内の自治体と手を携え努力し、国交正常化が実現された際の初心を忘れず、先人たちが築いた良き伝統を継承していく。そして、五島市が持つ独自の強みを活かし、新たなスタート地点で双方の友好関係を絶えず推進しながら、新しい段階へと押し上げていきたい。

 久保副市長は、張総領事が中日国交正常化50周年にあわせて五島市を訪問したことを歓迎し、次のように述べた。五島市と中国の友好交流の歴史は、1000年以上にわたって続いており、引き続き中日友好の良き伝統を発揚し、双方の地方交流における発展促進に努めたい。

 

 続いて松尾局長は次のように述べた。今後も長崎県は総領事館と密に連携しながら、双方の友好交流を更に促進し、長年にわたり先人が大切に築いてきた伝統的な友情を途切れさせることなく後世に伝承していきたい。

 張総領事は、久保副市長と共に故久保勘一前長崎県知事のお墓に献花し、銅像の前で追悼した後、その場でメディアの取材を受けた。張総領事は、久保勘一前知事について次のように指摘した。久保勘一前知事は、中日友好において積極的な提唱者と実践者である。また、在任中は日本政府に対し、中日国交正常化の早期回復及び貿易促進に関する要望決議を行うよう県議会に働きかけたほか、長崎県に中国総領事館を開設するために奔走し、長崎県の対中友好関係の更なる発展に向けた基盤を構築したとして、今なお人々から尊敬される中日友好の先駆者である。中日国交正常化50周年にあたり、我々は久保勘一前知事が中日友好事業のために注いだ想いや、功績を深く偲び、これまで長崎県と中国の友好関係の発展に注力した各世代の有識者らに心から敬意を表す。今後も彼らの想いは我々の心の中で永遠に受け継がれていくことだろう。総領事館は引き続き長崎県内各界の皆様と共に新時代において中日友好の花をより鮮やかで華やかに咲かすことができるよう努力する。

 訪問期間中、張総領事は、久保勘一前長崎県知事の娘である中尾郁子前五島市長と面会し、五島市の中日友好交流に関する史跡を見学した。

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