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王毅氏、米国による中国の主権侵害に対する談話を発表
2022-08-04 17:23

   【新華社プノンペン8月3日】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外交部長は、ペロシ米下院議長が2日に中国台湾地区を訪問したことについて談話を発表した。全文は次の通り。

   ペロシ下院議長は中国の厳正な申し入れを顧みず、公然と中国台湾地区を訪問した。これは「一つの中国」原則に著しく背いたもので、中国の主権を悪意をもって損ない、あからさまに政治的挑発を行い、中国人民の強い憤りを引き起こし、国際社会の普遍的な反対を招いている。これは、米国の一部政治家が中米関係の「トラブルメーカー」になり、米国が台湾海峡の平和と地域の安定の「最大の破壊者」になったことを改めて証明している。

   米国は中国統一の大業を妨害する幻想を抱いてはならない。台湾は中国の一部である。国家の完全な統一の実現は大勢の赴くところであり、歴史的必然でもある。われわれは「台湾独立」分裂勢力と外部勢力の干渉にいかなる余地も残さない。米国がどのような形で「台湾独立」を支持、容認しても、結局は無駄になるだけで、他国の内政に乱暴に干渉した醜い記録を歴史により多く残すだけだ。台湾問題は当時の国家の弱体化と混乱によって生じたものであり、今後は民族の復興とともに必ず終結する。

   米国は中国の発展振興を破壊する幻想を抱いてはならない。中国はすでに自らの国情に合った正しい発展の道を見つけている。中国共産党の指導の下、14億の中国人民が中国式の近代化に向けて大きく歩みを進めている。われわれは国家と民族の発展を自らの力の土台の上に置き、各国と平和的に共存し、共に発展することを望んでいる。ただし、いかなる国であっても中国の安定と発展を破壊することは決して許さない。台湾問題で挑発して騒ぎを起こし、中国の発展・強大化を遅らせ、中国の平和的台頭を破壊する企みは、全くの徒労であり、必ず失敗に終わるだろう。

   米国は地政学ゲームをする幻想を抱いてはならない。平和を求め、安定を図り、発展を促し、ウィンウィンを図ることは地域国家の普遍的な願いである。米国が台湾問題を地域戦略に取り込み、緊張を誇張し、対立をあおり立てるのは、地域発展の流れに逆らった行動であるとともに、アジア太平洋の人民の期待に背いた行動でもあり、非常に危険で愚かである。「一つの中国」原則はすでに国際関係の基本的な準則となっており、第2次世界大戦後の国際秩序の構成部分となっている。米国は国連憲章の趣旨と原則に違反するのを直ちにやめ、「台湾カード」を切ってアジア太平洋を混乱させることを直ちにやめるべきだ。

   米国は、白黒を転倒させ、事実を歪曲する幻想を抱いてはならない。米国は中国が情勢をエスカレートさせていると主張しているが、最も基本的な事実は、米国が先に台湾問題で中国を挑発し、中国の主権と領土保全を公然と侵害しているということだ。米国は議長訪台には前例があると主張しているが、最も基本的な道理は、過去の過ちが今日の再犯の口実になってはならないということだ。米国は三権分立では議会を拘束できないと主張しているが、最も基本的な国際法の準則は、米国が国際的義務を履行しなければならず、特に重要な政治家が勝手気ままに悪事を働いてはならないということである。米国はまた、中国の統一追求が台湾に対する「脅威」だと主張しているが、最も基本的な論理は、台湾が中国領土の不可分の一部で、台湾問題は完全に中国の内政であるということだ。中国が領土保全を守り、国家分裂に反対するのは合理的かつ合法的で、至極当然のことだ。

   「一つの中国」原則は、台湾海峡の平和と安定を保つ「定海神針(ていかいしんじん)」であり、中米間の三つの共同コミュニケは中米平和共存の真の「ガードレール」であると強調したい。米国を頼って独立を企むことは袋小路であり、台湾をもって中国を制することも必ず失敗する。国家統一という民族の大義を前にして、中国人には、邪悪を信じず、鬼を恐れない気骨があり、おびえず、押しつぶされない気概もあり、皆が一心になり、団結して困難を克服する決意もあり、さらに国家の主権と民族の尊厳を断固として守る能力もある。

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